ファイルと互換性
STL、PLY、それともネイティブプロジェクト?歯科技工所が渡すべきCADファイル
拡張子だけでは十分ではありません。確実な歯科CADの受け渡しには、ファイルの内容、開くソフト、受け手が次に行う作業も必要です。書き出し方法を選ぶ前に、次の作業を明確にします。

要点
形状交換には対応するメッシュ形式、色が必要なら双方が扱えるカラー形式、症例の編集可能な情報が必要なら合意したネイティブプロジェクト一式を使います。STLは一般に表面形状に使われ、PLYは書き出し・読み込み双方が対応すれば色も含められます。拡張子だけで完全かつ編集可能な歯科CAD症例の受領は証明できません。
技工所の業務テンプレート
空欄のCSVをダウンロードして技工所に合わせて調整できます。記入済みの症例記録は、合意した安全な経路で共有してください。
大きなフォルダーより、受け手の作業を起点にする
入力スキャン、設計済みクラウン、印刷用模型はいずれもメッシュの場合がありますが、用途は異なります。受け手は新規設計、提案の確認、保存済みプロジェクトの修正、製造準備のどれを行うのでしょうか。入力と必要な出力を併記し、スキャン書き出しと完成修復物を取り違えないようにします。
- 上顎、下顎、咬合、修復物を実際の役割に従って表示します。
- 使用先ソフト、バージョン、修復範囲、必要な納品物を記載します。
各ファイル形式に何が残るか
STLは通常、三角形の表面形状を持ち、カラースキャンの色情報は持ちません。PLYは形状と色属性を持てますが、保持される内容は書き出し設定と受け手のソフトに依存します。ネイティブプロジェクトには作業定義、設計状態、参照関係が保存される場合がありますが、適合するバージョン、導入済みライブラリ、権限、関連ファイルも必要になり得ます。
- 代表的なファイルで読み込みを試します。拡張子への対応だけで完全互換とは判断しません。
- 拡張子を変更したり、変換メッシュを元の編集可能プロジェクトと呼んだりしません。
受け渡しごとに簡潔なファイル一覧を作る
各ファイルの役割、バージョン、対応する作業を記録します。クラウンなら、形成済み歯列、対合、咬合関係、設計指示、必要な確認用出力を挙げます。インプラント部品が含まれる場合は、承認されたライブラリと参照資料を別途確認します。一覧は利用可能な資料の記録であり、臨床適合性の認証ではありません。
- 識別情報を除いた症例ID、一貫した歯番体系、明確な改訂番号を使用します。
- 不足する入力と補充担当者を明示してから、設計納期の目標を確定します。
閲覧、編集、製造承認を分ける
画像や対話型プレビューは、作業プロジェクトへのアクセスを渡さずに相談できます。しかし、合意した編集用ファイルや製造用出力の代わりにはなりません。確認リンクは期限切れにもなります。exocadはdentalshareの共同作業とwebview共有を別機能として説明しており、技工所は受け入れたファイルと自らの承認記録を保管します。
- 指定の確認担当者が閲覧でき、同じ設計バージョンを識別できることを確認します。
- 次工程へ進めてよいファイルと参考専用ファイルを記録します。
継続外注の前に読み込みテストをする
3ShapeはDental Managerの書き出しについて、受理済み注文、書き出しオプション、バージョンによるPLY対応などの条件を説明しています。他のスキャナーやソフトにも独自条件があります。初回は、開けたファイル、必要な色の表示、予定する編集の可否を設計者に報告してもらい、量を増やす前に不整合を解消します。
- 変更していない元の書き出しを残し、変換内容を一覧に記載します。
- 安全な転送経路、アクセス責任者、保管責任を決め、一時リンクだけを唯一の保管先にしません。
よくある質問
PLYは常にSTLより優れていますか?
いいえ。受け手の作業とソフトが扱える形式を選びます。色は役立つ場合がありますが、表面形状の改善、不足資料の補充、編集可能なプロジェクト化が自動で行われるわけではありません。
完成したSTLを元のネイティブCADプロジェクトとして開けますか?
メッシュは形状として読み込めることがありますが、元の作業定義、設計履歴、編集可能なシーンを再現することとは異なります。必要なネイティブファイルと依存資料を確認してください。
Mocooreに最初の互換性確認を頼むには何を伝えますか?
ソフトとバージョン、修復種類、手元のファイルの役割、必要な出力を説明してください。識別情報を除いた代表症例を共有する前に転送経路を決めます。公開フォームは商談情報用です。
